MSN マネースペース
長続きしない保険契約
2009年09月28日新規契約の80%に相当する件数が解約・失効で消滅している
生命保険は長いものでは契約期間が数十年にわたる超長期な契約です。しかし、実際には、その多くが解約や失効(保険料の未納により契約が消滅すること)により契約中途で消滅しています。
平成20年度は、民間の生命保険会社全体(かんぽ生命、大和生命を除く)で、約720万件が解約または失効により消滅していますが、これは、この年の新規契約数910万件の80%に相当する件数になります。死亡と満期による消滅が約500万件ですから、解約と失効による消滅の方が多いのです。
解約・失効の理由
面倒なのを我慢して、きちんと検討したはずの保険がなぜこれほどたくさん中途で消滅してしまうのでしょうか。消滅理由をヒアリングしてみると、保険料が払えなくなった、ライフプラン見直しのため、新商品が発売されたなどの理由が挙がります。
失効とは保険料の未納により契約が消滅するわけですから、保険料の支払金額にそもそも無理があったということになります。1世帯あたりの平均所得は556.2万円(厚生労働省「平成20年度国民生活基礎調査」)、1世帯あたりの平均年間生命保険料は45.4 万円(生命保険文化センター「平成21年度生命保険に関する全国実態調査」)と、平均で所得の約8%が生命保険料となっていますが、その他にも社会保険料や損害保険料を所得から負担していることを考えれば、かなりの金額を保険料として負担していることになります。
ライフプランの見直しという点でみると、結婚、子の誕生・進学、住宅の購入などのビッグイベントが考えられます。実際、死亡保険(定期)の男性の新規契約者数は、これらのイベントを迎える30~39歳がもっとも多く全体の34.7%となっており(なお、女性の場合は逆にこの時期がもっともと新規契約率が低くなっています)、ついで40~49歳の21.9%と続きます。しかし、保障額を増やすのであれば不足分のみ新規加入してもよいわけですし、保障額を減らす場合は減額すればよいので、必ずしもビッグイベントのたびに解約して入り直す必要があるとは限りません。
新商品が発売されたという場合はどうでしょうか。生命保険の商品は非常に種類が多いように見えますが、日本で生命保険の営業が開始されて以来、今でも主流はかわらず定期保険と終身保険です。医療保険に関してはいえば、診断一時金のあるがん保険などが登場しましたが、それでも入院1日につきいくら払うという部分では昔からある入院保険と同じです。実際、ペットネームが違うので新商品だと思っていたら、入り直す前と入り直した後の保険種類が同じだった、ということもあります。
保険の設計を自分自身で
勤務先でリスク管理についてうるさく言われている皆さんは、よくわかると思いますが、業務上のリスクすべてに完璧に備えようとしたら、途方もない労力とコストがかかります。また、新たなリスク管理ツールが登場するたびに飛びついてしまっては、いつまで経っても適切な管理体制を築くことはできません。低コストを売りにするものを導入しては廃棄することを繰り返した結果、結局トータルで高くついてしまったということもあります。
死亡や入院といった不測の事態に対して保険でリスクファイナンスする場合も同じです。過剰なファイナンスコストとなっていないか、家計にあたえる影響の大きなものはなにか、リスク発生時の影響がもっとも大きい時期はいつか、短期間で陳腐化することのない実績のあるプランはどれか…
最近では、インターネットで保険の見積りやシミュレーションが出来る会社も増えてきました。保険の設計部分を丸投げにせず、効果的かつ継続性のある保険設計はどういうものか、一度自分自身でプランニングしてみてはいかがでしょうか。日ごろビジネスの現場で鍛えられている読者の皆さまであれば、しっかりとしたプランができあがってくるのではないかと思います。
生命保険は長いものでは契約期間が数十年にわたる超長期な契約です。しかし、実際には、その多くが解約や失効(保険料の未納により契約が消滅すること)により契約中途で消滅しています。
平成20年度は、民間の生命保険会社全体(かんぽ生命、大和生命を除く)で、約720万件が解約または失効により消滅していますが、これは、この年の新規契約数910万件の80%に相当する件数になります。死亡と満期による消滅が約500万件ですから、解約と失効による消滅の方が多いのです。
解約・失効の理由
面倒なのを我慢して、きちんと検討したはずの保険がなぜこれほどたくさん中途で消滅してしまうのでしょうか。消滅理由をヒアリングしてみると、保険料が払えなくなった、ライフプラン見直しのため、新商品が発売されたなどの理由が挙がります。
失効とは保険料の未納により契約が消滅するわけですから、保険料の支払金額にそもそも無理があったということになります。1世帯あたりの平均所得は556.2万円(厚生労働省「平成20年度国民生活基礎調査」)、1世帯あたりの平均年間生命保険料は45.4 万円(生命保険文化センター「平成21年度生命保険に関する全国実態調査」)と、平均で所得の約8%が生命保険料となっていますが、その他にも社会保険料や損害保険料を所得から負担していることを考えれば、かなりの金額を保険料として負担していることになります。
ライフプランの見直しという点でみると、結婚、子の誕生・進学、住宅の購入などのビッグイベントが考えられます。実際、死亡保険(定期)の男性の新規契約者数は、これらのイベントを迎える30~39歳がもっとも多く全体の34.7%となっており(なお、女性の場合は逆にこの時期がもっともと新規契約率が低くなっています)、ついで40~49歳の21.9%と続きます。しかし、保障額を増やすのであれば不足分のみ新規加入してもよいわけですし、保障額を減らす場合は減額すればよいので、必ずしもビッグイベントのたびに解約して入り直す必要があるとは限りません。
新商品が発売されたという場合はどうでしょうか。生命保険の商品は非常に種類が多いように見えますが、日本で生命保険の営業が開始されて以来、今でも主流はかわらず定期保険と終身保険です。医療保険に関してはいえば、診断一時金のあるがん保険などが登場しましたが、それでも入院1日につきいくら払うという部分では昔からある入院保険と同じです。実際、ペットネームが違うので新商品だと思っていたら、入り直す前と入り直した後の保険種類が同じだった、ということもあります。
保険の設計を自分自身で
勤務先でリスク管理についてうるさく言われている皆さんは、よくわかると思いますが、業務上のリスクすべてに完璧に備えようとしたら、途方もない労力とコストがかかります。また、新たなリスク管理ツールが登場するたびに飛びついてしまっては、いつまで経っても適切な管理体制を築くことはできません。低コストを売りにするものを導入しては廃棄することを繰り返した結果、結局トータルで高くついてしまったということもあります。
死亡や入院といった不測の事態に対して保険でリスクファイナンスする場合も同じです。過剰なファイナンスコストとなっていないか、家計にあたえる影響の大きなものはなにか、リスク発生時の影響がもっとも大きい時期はいつか、短期間で陳腐化することのない実績のあるプランはどれか…
最近では、インターネットで保険の見積りやシミュレーションが出来る会社も増えてきました。保険の設計部分を丸投げにせず、効果的かつ継続性のある保険設計はどういうものか、一度自分自身でプランニングしてみてはいかがでしょうか。日ごろビジネスの現場で鍛えられている読者の皆さまであれば、しっかりとしたプランができあがってくるのではないかと思います。
ライフネット生命保険株式会社
古川 響平
提供:有限会社イマジネーション
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