MSN マネースペース
保険料に惑わされないために
2009年10月21日性別による保険料の違い
当初、生命保険料計算の基礎となる経験死亡表は男性のものしか存在していませんでした。
男性より平均寿命が長い女性の死亡保険については、理論的には男性より割安な保険料となるはずですが、当初は女性の加入者があまり多くなかったこともあり、女性だけの経験死亡表が作成されなかったのです。
そのため、女性の保険料を算出する際には、現在年齢からマイナス3歳の年齢で一律保険料を計算する、という方法を用いていた時期もありました。
それが1981年(昭和56年)に男女別々の経験死亡表が作成され、現在のように男女それぞれに保険料を計算するのが一般的になったのです。
では、実際、性別でどの程度保険料は違ってくるのでしょうか。
以下の表は、同一条件下で、性別のみを変えて1カ月の保険料を比較してみた例です。
<男女の保険料の違い>
(計算条件:定期死亡保険 保険金額1,000万円 保険期間10年 月払い L社見積り 配当・解約返戻金無し)
30歳の時点では、女性の保険料は男性に比べて30%ほど安くなっています。年齢が上がるにつれてその差は広がり、60歳になると女性は男性の半分以下の保険料になります。
保険会社によっては家族定期保険特約という特約が提供されていますが、この特約を夫の保険に付加すると、妻の死亡保障もあわせてカバーすることができます。この特約の保険料は保険会社によって異なりますが、先述の通り、なかには妻の年齢を夫の年齢マイナス3歳として計算しているケースがあります。
そのようなケースでは、妻が年上の場合は家族定期保険特約を、年の離れた年下の妻の場合は特約ではなく別々の加入を検討してみるとよいかと思います。
ただし、家族定期保険特約については、離婚したとき(2008年は25万組以上が離婚)や夫が死亡したときに妻の保障も同時に失われることが多いため、注意が必要です。
保険期間による保険料の違い
保険料は保険期間によっても異なります。
保険期間を長期にすると、毎月の保険料は高くなりますが、保険料が一定のため支払総額は少なくなります。逆に保険期間を短期にすると、毎月の保険料は安くなりますが、更新時に保険料が上がるため支払総額は多くなります。
以下の表は、同一条件下で、保険期間のみを変えて1カ月の保険料と支払総額を比較してみた例です。
<保険期間による保険料の違い>
(計算条件:定期死亡保険 保険金額1,000万円 男性 30歳で契約 月払い L社見積り 配当・解約返戻金無し)
30年間の支払総額は、30年で設計した場合を10年ごとに更新で設計した場合と比べると約78%の支払総額で済むため、一見すると30年で設計した方がもっともお得に思えます。
しかし、20年目の支払総額で比較すると、10年ごとに更新で設計した方が、30年で設計したときに比べて約76%の支払総額で済んでいます。
そのため、保険金支払が20年以内に発生するケースや、途中で解約して別の新しい保険に入り直すケースを考えると、10年ごとに更新する方が有利な設計に思えます。
実際、保険金額は必要に応じて減額できることも多いので、更新時に保障内容を見直して、必要な額だけ減額することも考えられます。
10年ごとに更新で設計した場合で、最後の10年の保険金額を600万円に減額すると、50~59歳までの月保険料は3,638円となり、30年間の支払総額は905,520円と当初から30年で設計した場合より少ない金額で抑えることもできます。
支払総額だけで損得を考えたり、逆に加入時の保険料だけで保険を選んだりするのは、偏った見方です。更新型に加入している人には支払総額のデメリットを強調する、長期タイプに加入している人には今の保険料負担を減らすメリットを強調する、といったセールストークに惑わされないように、自分なりの考えをしっかり持つことが大事です。
保険料の感覚を掴む
今回は性別と保険期間による保険料の違いを見てみましたが、実は、自分でいろんなプランを打ち込んで保険料を計算してみると、プロでなくとも保険料に違いをもたらす要素は何なのか、すぐにわかります。
これまで、保険料計算は保険会社が行うものでしたから、自分でやれば感覚としてすぐに掴める保険料の違いであっても、普通の人にとっては非常にわかりにくかったのです。
保険プランのどの部分を変えると、保険料がどう変わるのか、その感覚が掴めるようになると、保険料に惑わされることなく自分なりのプランニングができるようになります。
ウェブサイトで簡単に保険料計算ができる会社が増えてきた今こそ、自分でいろんなプランを試算してみることをおすすめします。
パンフレットを読むより、解説本を読むより、自分で数字をいじってみて色々なことを発見することこそ、保険を理解するうえでの一番の近道ではないでしょうか。
当初、生命保険料計算の基礎となる経験死亡表は男性のものしか存在していませんでした。
男性より平均寿命が長い女性の死亡保険については、理論的には男性より割安な保険料となるはずですが、当初は女性の加入者があまり多くなかったこともあり、女性だけの経験死亡表が作成されなかったのです。
そのため、女性の保険料を算出する際には、現在年齢からマイナス3歳の年齢で一律保険料を計算する、という方法を用いていた時期もありました。
それが1981年(昭和56年)に男女別々の経験死亡表が作成され、現在のように男女それぞれに保険料を計算するのが一般的になったのです。
では、実際、性別でどの程度保険料は違ってくるのでしょうか。
以下の表は、同一条件下で、性別のみを変えて1カ月の保険料を比較してみた例です。
<男女の保険料の違い>
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30歳の時点では、女性の保険料は男性に比べて30%ほど安くなっています。年齢が上がるにつれてその差は広がり、60歳になると女性は男性の半分以下の保険料になります。
保険会社によっては家族定期保険特約という特約が提供されていますが、この特約を夫の保険に付加すると、妻の死亡保障もあわせてカバーすることができます。この特約の保険料は保険会社によって異なりますが、先述の通り、なかには妻の年齢を夫の年齢マイナス3歳として計算しているケースがあります。
そのようなケースでは、妻が年上の場合は家族定期保険特約を、年の離れた年下の妻の場合は特約ではなく別々の加入を検討してみるとよいかと思います。
ただし、家族定期保険特約については、離婚したとき(2008年は25万組以上が離婚)や夫が死亡したときに妻の保障も同時に失われることが多いため、注意が必要です。
保険期間による保険料の違い
保険料は保険期間によっても異なります。
保険期間を長期にすると、毎月の保険料は高くなりますが、保険料が一定のため支払総額は少なくなります。逆に保険期間を短期にすると、毎月の保険料は安くなりますが、更新時に保険料が上がるため支払総額は多くなります。
以下の表は、同一条件下で、保険期間のみを変えて1カ月の保険料と支払総額を比較してみた例です。
<保険期間による保険料の違い>
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30年間の支払総額は、30年で設計した場合を10年ごとに更新で設計した場合と比べると約78%の支払総額で済むため、一見すると30年で設計した方がもっともお得に思えます。
しかし、20年目の支払総額で比較すると、10年ごとに更新で設計した方が、30年で設計したときに比べて約76%の支払総額で済んでいます。
そのため、保険金支払が20年以内に発生するケースや、途中で解約して別の新しい保険に入り直すケースを考えると、10年ごとに更新する方が有利な設計に思えます。
実際、保険金額は必要に応じて減額できることも多いので、更新時に保障内容を見直して、必要な額だけ減額することも考えられます。
10年ごとに更新で設計した場合で、最後の10年の保険金額を600万円に減額すると、50~59歳までの月保険料は3,638円となり、30年間の支払総額は905,520円と当初から30年で設計した場合より少ない金額で抑えることもできます。
支払総額だけで損得を考えたり、逆に加入時の保険料だけで保険を選んだりするのは、偏った見方です。更新型に加入している人には支払総額のデメリットを強調する、長期タイプに加入している人には今の保険料負担を減らすメリットを強調する、といったセールストークに惑わされないように、自分なりの考えをしっかり持つことが大事です。
保険料の感覚を掴む
今回は性別と保険期間による保険料の違いを見てみましたが、実は、自分でいろんなプランを打ち込んで保険料を計算してみると、プロでなくとも保険料に違いをもたらす要素は何なのか、すぐにわかります。
これまで、保険料計算は保険会社が行うものでしたから、自分でやれば感覚としてすぐに掴める保険料の違いであっても、普通の人にとっては非常にわかりにくかったのです。
保険プランのどの部分を変えると、保険料がどう変わるのか、その感覚が掴めるようになると、保険料に惑わされることなく自分なりのプランニングができるようになります。
ウェブサイトで簡単に保険料計算ができる会社が増えてきた今こそ、自分でいろんなプランを試算してみることをおすすめします。
パンフレットを読むより、解説本を読むより、自分で数字をいじってみて色々なことを発見することこそ、保険を理解するうえでの一番の近道ではないでしょうか。
ライフネット生命保険株式会社 古川 響平
提供:有限会社イマジネーション
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