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【投資信託 連載記事】中桐啓貴の「1億円をめざす」積立投資
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【今回のテーマ】サラリーマンだって資産1億円は作れる

2000万円から3000万円くらいを資産形成の目標にする方が多いですが、株式市場の過去の統計値からみて、1億円の形成は不可能な数字ではありません。ただし、これを実現するには、ひとつ大前提があります。

株式のリターンは統計的に7~10%

1億円の資産を作る」というと、驚かれるかたも多いと思います。

でも、計算上は5万円を毎月積立して年利8%で運用すれば、34年くらいで1億円になるんですね。

年利8%は、いままでの統計値から見て、不可能な数字ではありません。米国の過去約200年、また日本の1953~2007年の統計をとると、株式のリターンが7~10%の間ですので、そこから計算しています。

確かに、200年くらいの長期間の記録をもとに、10年、20年の“短期スパン”で考えるのは、なかなか難しいものがありますが、だいたいみなさんが運用する期間として30年くらいを考えていただければ、これくらいの試算ができるのではないでしょうか。

もちろん、今回のように下落局面もあります。ですから、ずっと8%で右肩上がりでいくわけではありません。

ただ、ひとつわかりやすい例で言うと、1950年のときのNYダウと日経平均は両方とも、だいたい100なんですよね。それが今、いずれの指数も1万くらいになっています。これは、複利で7~8%の利回りで回っていることになります。

ポイントとしては、「複利」という部分がやはり効果として非常に大きいんですね。株式会社自体が、複利で回しているような形になっていますので、だいたい指数やインデックスに投資をすれば、それくらいの利回りで運用できると考えてよいと思います。

「ほったらかし」のお金で資産運用を

毎月積立を5万円で年利8%、34年で計算すると、元本総額は2040万円、運用益が8239万0082円、元利合計1億0279万0082円となります。

1億円というのはインパクトある数字なので、そこを元にお話をしているのですが、もちろん1億が無理だなと思うかたは、一般に言われている年金プラス退職金の不足分、2000万から3000万円くらいを目標にしてもよいと思います。

まずは金額のゴールを設定し、それから毎月いくら積立可能なのかを決め、あとは資産配分をしていく──というのが順序だと思います。

ただ、大前提として、資本主義の世界では株式市場は右肩上がりで成長していくということを信じる必要があります。

この心構えができない人は、預金をしておいたほうがよいということになるんですね。なぜかというと、そういう人は、今回のような下落局面で耐えきれずに解約をしてしまうんです。

投資を始めて20年くらいは、複利の効果は効いてこないんですね。心構えができていない人は、投資で利益が出ないうちに売ってしまいますから、そうするとかえって損をしてしまう。

株式市場を信じることができるか

いっそ投資をやらないほうがよかった、という結果になってしまうのです。

まずは株式市場の成長を信じることができるか。できるかたであれば、毎月必要のないお金、つまり「ほったらかし」にできる資産を使って、積立で運用を始めてみましょう。

たとえば5万円が難しいのであれば3万円でもいいんです。3万円で25年、6%で運用しても、2000万円くらいになるんですよね。

この数字を覚えていると、途中でやめなくて済みます。「複利計算シート」などを使って、まずはご自分の目標金額を決めてみてください。

中桐啓貴 ファイナンシャルプランナー、ガイア株式会社代表

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