
投資で損失が出た場合、損失分にこだわるのではなく、「いまの状態だったら、自分はいくら買うのか?」と考える必要があります。また今後の相場を見るうえで、ドル、新興国、資源の3つには要注目でしょう。
今回のマーケットの混乱は、金融システム、資本主義のシステムが壊れてしまったのではないかという懸念が大きかったのが原因です。
本当にそうであれば、資本主義がいよいよ行き詰って、世の中が変わるという話だと思います。そう思うのだったら、投資もやめたほうがよいわけですが、そうは思わないでマーケットに居続けるとしたら、底がどこかはわからないにしても、いまの状況はかなり割安な状態だということは確かですよね。
ただし、資産が減って本当に困っているのだったら、一旦退却したほうがよいと思います。それは、きちんとゼロベースで考えたほうがいいですね。
こういう状況下では、極端に悲観的になって「こわいから」と金融資産を全部売ってしまう人もいます。そのあと高騰して大損をしたり。逆に「市場がおかしいから」とガンガン買い下がっていく、市場に立ち向かっていくような人もいます。それもまた、感情的な行動ですよね。
でも、本当はそうではなくて、いまの状態だったら、自分はいくら買うの?と考えなくてはいけないんです。
たとえば、株を2000万円持っていた人が、評価損が出て1000万円になっていたとします。そのとき、損した1000万円分をどうするのかと考えるのではなく、いま1000万円を現金で持っていたらどうするの?と考えなくてはいけない。
いや、いまだったら株は500万円しか買わないという人は売ってしまって投資の配分を縮めるほうがいいし、反対にいま1000万円あっても株を1000万円分買うよということであれば、そのまま持ち続ければいいんです。それが、心理的な判断をしないための指標ですね。
損失が出たとき、失ったもので計算してはいけないんですね。「こぼれたミルクを嘆かない」という格言がありますが、まさにそのとおりだと思います。
ただ、これからどういう世の中になるかというと、これは相場観になってしまうので必ずしも当たるとは言えないのですが、まず最初にドルが基軸通貨になり続け得るのかという疑問があります。ドル市場がガタガタになるリスクというのは残りますから、それをどう運用に反映するか。それが1つめ。 2つ目は新興国の成長というのが経済の大きなドライバになると思いますので、それをどう考えるか。3つ目はコモディティの存在。原油は急落しましたが、新興国の成長が出てくると、有限な資源の奪い合いは始まる可能性があります。 そう考えると、そういうことをある程度踏まえた上で、標準的なものより少しズラすという考え方はあると思いますね。 たとえば、ドルを減らして新興国株を少し増やし、流動性資産の中にきちんとコモディティを入れておくとか。ファンドや金ETFのようなものでしたら、入れていってもいいんではないでしょうか。


おすすめ情報
PR
最新コラム
- IMF「ユーロはやや高すぎ」 - 11月25日
- ドル/円相場・昨日の解説と今後の見通し - 11月25日
- 成長は続く?バークシャー・ハサウェイの未来 - 11月25日
- 11月は生命保険を考える月 - 11月25日
- 今夜の注目材料はこちら☆ - 11月24日
