
今回は、マネーのプロが「太陽光発電」関連商品を徹底解説。アナリスト・金融ライター(投資家)が、プロの視点で投資初心者のための「ファンド選び」を提案します。これから投資を始めるあなたの、ライフプランに合わせた投資信託選びにぜひ役立ててください。
テクニカルアナリスト・ファイナンシャルプランナーの視点
「投資対象としてみた京セラの太陽光発電事業」
京セラの見通しによれば、2013年度の世界太陽光発電市場の規模は、対2008年度比で5.2倍(ただし各国政府が無支援だった場合は3.4倍)となっています。同社は1975年に同事業に参入、事業別の損益を公開はしていませんが、黒字化したのはつい数年前のこと。飛躍期を迎えた同社の太陽光発電事業には大いに期待したいところですが、一方資産運用という目で見れば、いくつか注意点もあります。まず太陽光発電事業が、京セラの今後の企業業績に与えるインパクトについてです。同社は事業別データを開示していませんので、太陽光発電事業単独の事業規模を特定することが出来ませんが、同事業を含めた「ファインセラミック応用事業」の売上げは、現時点で京セラの連結売上げの約11.6%、利益ベースでも約21.8%(2008年3月期決算)にとどまっています。今後同社の見通しどおりに市場規模が拡大したとしても、それが収益に直結するものではないという点は留意したいところです。
テクニカルアナリスト・ファイナンシャルプランナー 田中 徹郎
「地球環境」をテーマにした投資信託
<検索キーワード:「地球」「環境」「温暖化」など>
昨今の代替エネルギーブームで、同様の技術を保有する世界の製造業株を組み入れたファンドが投資家の注目を集めています。これらは水処理関連や風力発電関連など、組入れ銘柄が多岐にわたることが一般的で、現在のところ太陽光発電のみにテーマを絞った投信は見当たりません。それぞれの投信のパンフレットや目論見書などを活用し、その商品が最終的に組み入れている企業がどのような技術を持っているのか、自分の目でしっかり確かめてから購入することが重要です。
投資暦10年・金融ライターの視点
「京セラ、太陽光発電事業は長期的視野で見れば有望です」
2008年6月、福田前総理は、2020年までに太陽光発電の設備容量を現在の10倍に、30年までに40倍に増やすとした地球温暖化対策「福田ビジョン」を発表しました。一方太陽光発電に関して、世界の動きに目をやれば、電力の買取り制度(家庭で過剰に発電された電力を買い取る制度)がスタート。この制度はドイツを中心に欧州全体へと広がりをみせ、米国にも拡大しつつあります。もはや太陽光発電システムに対する公的支援は、先進国共通のトレンドです。このような状況を踏まえれば、太陽光発電事業に携わる企業が強気の市場見通しを立てるのもうなずけるところでしょうか。さて投資判断ですが、現時点での世界経済は、アメリカ発の金融危機による信用不安が蔓延しているのは周知の通り。しかし諸問題が収束さえすれば、格安なポジションに放置されている日本の優良企業は、再び有望な投資対象として見直されることと思います。 /金融ライター・宗川 和彦
「日経平均」をテーマにした投資信託
<検索キーワード:「日経」「日経平均」「225」など>
京セラは日経225採用銘柄です。しかも日経平均株価に対してその寄与度は、2008年8月末で2.89%と上位に位置しています。つまり京セラの株価上昇は、日経平均を押し上げる力となっており、京セラと日経平均は密接につながっているのです。そのような理由から、現在下げ基調にある日経平均が底を打ち、チャートの反転が確認できれば、そのときが日経平均やTOPIXに連動した投信の買い場なのかも知れません。

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