
世界的に、食糧危機が深刻化している。人口爆発に伴う需要の増加、地球温暖化による気候変動や穀物の収穫不足、原油価格急騰による輸送費の上昇、バイオエタノール開発積極化に伴うトウモロコシ価格の急騰、商品相場への投機資金の流入、中国製毒入り餃子問題といった「食の安全」にまつわる新たな問題…… といった様々な要因が追い討ちをかけている。
こうした流れの中、発展途上国を含めた地球規模での農業の近代化が進むと予想され、株式市場においても農業関連銘柄は息の長いテーマとして注目されている。中でも今回は、まいたけで国内シェアの過半数を占め、最先端のバイオ研究で純粋培養によるマツタケの量産に挑戦、さらには海外進出へと可能性を伸ばす“雪国まいたけ”に注目してみた。
合わせて、農業関連業界の投資事情と将来性を、マネーの専門家が分析。これから投資を始めるあなたの、ライフプランに合わせた投資信託選びに、ぜひ役立てていただきたい。

「食品業界的には、先ごろ起こった餃子の毒物混入事件はとても痛かったと思います。ただわたしどもの会社は、実直に食の安全を厳守し、ひたすらおいしいきのこ作りにこだわってきました。この様々な食糧危機の状況は、改めて私たちの製品をみなさんに選んでいただくチャンスと受け止めています」
株式会社雪国まいたけ代表取締役 大平喜信(おおだいら よしのぶ)は、そう静かに語りだした。食欲の秋をむかえた日本。きのこはその独特な風味によって、秋の味覚の滋味深さを感じさせてくれる存在だ。これから冬に向けて、観光シーズンを迎える地元新潟では、其処ここのホテルや旅館、飲食店で、雪国まいたけのきのこが愛され、支持され続けている。この世界的な食料危機の時代に、きのこを中心とした食品総合企業として、雪国まいたけは何を感じ、考え、どのように行動しようとしているのか。単なる「きのこ会社」では終わらない、特異な一面を伸ばしつつあるその企業風土とビジョンについて、社長・大平喜信に聞いてみた。


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