

「バイオ関連事業としては、2006年7月にタカラバイオさんと、きのこ事業で業務提携しました。これは夢に近づく大きな第一歩となりました。ウチが持っている独自の販路と、タカラバイオさんの遺伝子解析技術をはじめとしたきのこの開発力で、市場に新しい価値を提供できると思っています。特にまつたけの開発には力を入れていますよ」 力強く語る大平。提携したタカラバイオは、2004年12月13日に、まつたけのゲノム(遺伝情報)解析に成功したと発表。株価は、13日の終値19万7000円から、翌14日には22万7000円まで上昇。15日には23万6000円まで値を吊り上げた。まつたけゲノム解析成功の報は、国内外の投資家をも引きつける、ホットなニュースとなった。 「あの株価の上昇は、日本人がいかにまつたけに注目しているかを、如実に表していました。まつたけはまだ分からない要素がたくさんあるきのこなので、工場での人工栽培も難しいとは思いますが、できないというわけではありません。約束はできませんが、あと数年ほどで開発できるといいな、とは思っています。期待していただいてもいいですよ(笑)。先ほど海外展開についてお話しましたが、今後は世界三大珍味とされている高級食材・トリュフなどの開発も、やろうと思えば可能だと思っています」 本年8月、雪国まいたけは玉川大学の関連ベンチャー「株式会社ハイファジェネシス」とも連携を果たした。大規模なきのこのゲノム解析により、特定機能を強化したきのこの開発を行っている(遺伝子組み換えは一切しない、とのこと)。混迷の21世紀を生きる雪国まいたけは、今や食品の生産・販売だけを行う『フードカンパニー』から、バイオテクノロジー産業の『バイオインダストリー』へと進化を見せ始めている。バイオ研究で名高い企業と手を結び、雪国まいたけの発展、世界進出に弾みがつくのかどうか。今後発表されるだろう新たな成果に注目したい。


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