

選挙戦も終盤に入った夏。それまでは“マケイン氏有利”が伝えられていたのだが、サブプライム問題に端を発する金融危機が表面化したことで、選挙戦の潮目は一気に変わった。共和党現政権下で起こった問題としてマケイン氏には大きな逆風となり、反対にオバマ氏が唱えた「金融機関の監督強化」策が高評価。情勢は完全に逆転した。圧倒的な支持を受けたオバマ氏は、現地11月4日、第44代・米大統領に当選した―― 「世界がやっと転換期を迎えた。今後に期待したい」「黒人初の大統領誕生は、まさに歴史的な出来事。アメリカは今がターニングポイント」「今後アメリカが打ち出す経済対策が、世界を再生させるかどうか、その進路を左右する」など、投資のプロたちは黒人初の大統領誕生に米国の新潮流を感じ、今回の金融危機が世界全体に与えた影響と、その再生までの道のりをイメージしているようだ。

今年最大の政治イベントは、何と言っても米国大統領選挙。44代目にして初の黒人大統領誕生のニュースは、一斉に世界に響き渡った。現在米国の人口はおよそ3億人。そのうちおよそ2億人が白人で、黒人は4000万人あまり。米国議会を見ても、435人の下院議員のうち10%は黒人だが、上院議員100人のうち黒人はオバマ氏一人だけ。このマイノリティ(少数派)の壁を越えオバマ氏が支持された要因として、「8年間続いた重苦しいブッシュ政権から早く逃れたいという米国民の強い意思の表れ」「米国民が移民や人種問題に寛容になった」との分析も聞かれた。

アマの第4位は穀物価格の高騰。原油と時を同じくして、穀物にも大量の投機資金が流入。小麦・大豆・トウモロコシなど主要商品をはじめ、様々な穀物価格が上昇。スーパーマーケットで購入する食品が軒並み値上がり、家計を直撃したのは記憶に新しいところだ――。 MSNマネーユーザーからは、「食べ物の価格が高すぎる」「物価にそのまま跳ね返ってきて、消費が伸び悩んでいる」「便乗値上げもあり、生活費が厳しい」など、家計を痛めつける身近な問題として捉えた感想が寄せられた。 一方プロたちの意見としては、「食物までマネーゲームの対象に……」「価格高騰を招いた投機資金が次の戦場を探しているのでは」など、原油同様に、商品相場に集まった大量の投機マネーの次なる行方に興味を抱いているようだ。

シカゴ・マーカンタイル取引所は、世界有数のコモディティ(商品)マーケット。そこで取引されるメインプレイヤーの一つがトウモロコシ。米国は世界最大のトウモロコシの供給国である。人間の食料以外に、牛や豚、鶏などに用いられる飼料、注目を集める代替エネルギーのエタノールとして、その使途は多岐にわたっている。しかし直近では、原油同様に投機資金が流出し、価格は暴落。飼料価格の高騰をうけて農家が家畜数を減らしている、との報告も。自動車の販売不振で燃料需要が減るとの予測やガソリン価格の値下りをうけ、下値を探る動きはしばらく続くという予測がでている。 ※1ブッシェル(米国では約35.24リットル)
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