

宮入「ではハコ兄さん。今回のこの講座では、積年のリベンジを果たすそうで(笑)。どうぞよろしくお願いします」
ハコ兄「こちらこそよろしくです、先生。いや、あの頃はバブルでねえ。自分も若くて無知なのに、乗せられるみたいに株に手を出してしまって。でも結果から見れば、あの出来事が、私に投資とか世界経済のダイナミズムを教えてくれたんですよねえ(遠い目)。しかし、今度はちゃんとやりたいんです」
宮入「そうですか…… そうですよね。負けて学ぶってことがありますものね。あの頃のことは、わたしも時々思い出しますけど、まぁ異常でしたよね、狂乱というか(苦笑)。ハコ兄さんの負けなんて、大したことないですよ。もっとやられた人はいっぱいいますもの」
ハコ兄「わたしは当時新入社員で、社会に出て間もない頃でした。貯金とボーナスを合わせて、それをNTT株に突っ込んでしまって…… ああッ、思い出すとどんどんくやしくなってきたゾ! この講座ではガンガン勝っていきます!」
宮入「おやおや、そんなに興奮していてはまた同じ過ちを繰り返してしまいますよ、ハコ兄さん。落ち着いてください(苦笑)」
ハコ兄「おお、確かに…… すみません。で、さっそくですけど先生、投資銘柄ってどんな風に選ぶのが確実なんでしょう?」
宮入「確実、という方法は無いに等しいんですが(笑) 一般的には、投資家が個別銘柄を選ぶ場合、すごくいい仕事をしているのに驚くほど安くなっているというバリュー(価値)を買うのか、また今後その企業が行っていく事業のグロース(成長性)を買うのか。この2つのどちらかに着目して、株式を購入していくんだと思います。景気が良ければこの考えでもいいのですが、今の暴落相場ではどうしようもないですよね。ではどうするか? どちらかと言えば、わたしはバリュー株に期待しています。ハコ兄さんは今のマーケットに対して、どのような感想を持っていますか?」

ハコ兄「わたしも先生同様、あまり良い相場環境ではないけれど、今が買い場であることは確かかと。しかし実際銘柄選定の段となると、どの銘柄にも何かしら不安要素があって、なかなか選びきれないんですよねえ……。先生同様、やっぱりバリュー株をていねいに発掘していって、そこに重点投資していくのがいいかなあ、という気持ちです」
宮入「うんうん。さすがに投資歴の長さを感じさせるコメントですね(笑)。ではバリュー株でいくつか銘柄を選んでいきしましょうか。ハコ兄さんがこの市場環境の中にあっても、気になっている銘柄って何かありますか?」
ハコ兄「たとえば『ソニー』なんていうのはどうでしょう。実は私、けっこうなソニーファンで、身の回りの家電は、ほとんどがソニー製なんですよ。先生はソニーについて、どんなお考えをお持ちですかね?」
宮入「わたしも個人的に注目している銘柄ですよ。なにせ1年前には6000円あった株ですからね。圧倒的なネームバリューがありますから、こういう株はちょっとしたきっかけで、世界中の投資家から買い注文が入って、すぐに倍になったりもするんです。人よりもちょっと早めに買っておくのも手かも知れませんね。こういった大きな企業の株が購入できるのは、今から投資を始める人の醍醐味と言えるでしょう。後は、小型株・中小型株という選択もありますね。上昇速度と利幅という点では魅力的ですけど、値動きにかなりクセがあるので、冷静な判断も必要ですし、リベンジするにしても“着実に・安定的に”投資をしていきたいカテゴリーです」
ハコ兄「確かに。でも、結果にはこだわりたいのでぜひ挑戦したいところですねえ、小型株」
宮入「以上を踏まえつつ、まずはチャレンジしてみたい株式を購入してみて良いと思います。もちろん私も相談に乗りますよ。でも、実はですねえハコ兄さん、株式投資をする上で、最も大切なのは『損切り』なんです。これは齊川さんにも、いつも口を酸っぱくして言っていることなんですが、この講座では、最低でも『10%下がったら売る』というルールでやっています。ハコ兄さんも、それだけは守ってください。そして購入銘柄を放っておかないこと。いつも監視して、手当てすべきところでは迅速な対応ができるよう常に準備しておくこと。株式投資というハイリスク・ハイリターンの投資を行う場合は、とにかくリスク管理を徹底すること。これが肝要です。損切りは“スパッと”必ずしましょうね、ハコ兄さん!」
ハコ兄「は、はい…… なんかスゴイ迫力ですね先生。弟が言っていた通りだ」
宮入「いやあ、損切りの話になると、なんか力が入っちゃうんですよ(笑)」

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