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第5回 もしもに備える保険の考え方

ライフプラン上のリスクへの備え

ここまでは、将来のライフイベントの実現を目的としたライフプランニングを考えてきました。しかし、自分や家族の将来には、予期せぬ事態が起こる場合もあります。
収入や貯蓄の範囲内で対処できることであれば良いのですが、場合によってはその後の生活に大きな影響を与えるできごともあるでしょう。
このような「もしも」「万一」といった不測の事態に備えるためには「保険」が有効です。

保険の定義

保険は、「偶発的に発生する事柄によって生じる経済上の不安に対処するため、あらかじめ多数の者がお金を拠出し、そこから事故に遭遇した者に一定の金額を支払う制度」と定義されています。
つまり、保険が成立するためには、多くの人が参加している必要があります。
加入者ひとりひとりが合理的な計算に基づいた金額を少しずつ拠出して経済的な準備を行い、経済的な損失を受けた人が給付を受ける、というのが保険のしくみです。この点が、国や公共団体によって一律または無条件に与えられる「社会保障」とは違います。

一般に、次の5つがそろっていることが保険の要件といわれています。

保険の歴史

保険の起こりは、紀元前あるいはローマ時代にさかのぼるといわれますが、これらは共同社会での相互扶助(助け合い)の精神に基づくもので、合理的な計算に基づいた近代的な保険制度ではありませんでした。
近代的な保険の成立は、1871年のロイズの法人化といわれます。
もともとロイズは、エドワード・ロイドが経営するコーヒー店で、ここに船主がよく集まって情報交換をしていたことから、航海のための保険の引き受け業務が行われるようになったのです。ロイズは、現在もロンドンに本拠地を置く世界最大級の保険引受組合として存続しています。

本人や家族に影響する万一の事態とは

では私たちは、どのような事態に備えておく必要があるのでしょう。
まず、収入を得ている人が死亡したり、病気になった場合は、その後の収入がなくなってしまうおそれがあります。
また、本人や家族が病気になったり、事故に遭ったりした場合は、入院や治療の費用が必要です。
そのほかに、天災や盗難によって、住宅や家財が被害を受けることもありえます。
自分自身が自動車事故などの加害者側になった場合は、賠償金を支払う必要があります。

このようなリスクに対する備えとしては、国民すべてを対象とした公的な社会保障制度と貯蓄でまず対処し、不十分な部分への備えとして、個々人が民間の保険制度に加入することになります。

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