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第11回 お金の役割と金融のしくみ

お金の役割

前回は、国全体の経済の動きをとらえるための基本的知識として、「GDP(国内総生産)」「景気」「財政」などについてご説明しました。今回は経済活動を円滑にするために役立っている「お金」と「金融のしくみ」についてお話していきます。

交換手段としてのお金

効率よくモノをつくるためには、各人が得意な仕事に特化する分業体制をとった方が生産性は高まります。このような分業が進んだ社会を「分業化社会」といいます。
そして「分業化社会」では、お互いが必要なモノを入手するために、「交換」が必要となります。
この交換の仲立ちとして「お金」は誕生したのです。

コラム お金に関連するいろいろな言葉

お金のことを「貨幣」ということがあります。これは「硬貨(coin)」と「紙幣(bill)」を合わせた呼び方です。また「通貨(currency)」という表現もありますが、これはその国の中で通用(流通)する貨幣という意味です。
貨幣の「貨」や「貯」「財」などのお金に関連する漢字には、「貝」の文字がよく使われていますが、これは古代中国では昔、貝がらがお金として使われていたことからきているようです。

時代を下って江戸時代の日本では、金貨・銀貨・銅貨が通貨として用いられましたが、金貨を鋳造するところを「金座」、銀貨を鋳造するところを「銀座」といっていました。銀座という地名はこれに由来しています。ちなみに、今の日本銀行本店がある場所(日本橋)には、金貨の鋳造所が置かれ、金座と呼ばれていました。
現在の日本の通貨単位である「円」は、1871(明治4)年の「新貨条例」によって定められたもので、これ以降お金の単位が「円」「銭」「厘」と呼ばれるようになりました。

お金の役割

お金の役割は「交換の手段」以外にもあります。
一般的なお金の役割は「価値の尺度」「交換の手段」「価値の保存」の3つといわれています。

【価値の尺度】

商品の価値を測るものさしという役割です。
同じ単位で示すことで、さまざまなものを同じ尺度で測ることができます。

【交換の手段】

お金は、モノやサービスの対価として、支払われたり、受け取られたりしています。
また労働力の対価である賃金としての支払い・受け取りにも利用されています。

【価値の保存】

今すぐに使わないお金は保存(貯蔵)しておくことができます。
但し、保存している間に、お金の価値よりもモノの価値が上がるなどの変化があれば、お金の価値は実質的には目減りすることになります。

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