第11回 お金の役割と金融のしくみ
金融のしくみ
前ページでご説明したように、モノの交換の際に「お金」が仲介として使われることで、経済取引がスムーズに行われるようになります。お金は経済活動を支える潤滑油といえるでしょう。
また、経済活動の中では「お金に余裕があるところ」と「お金を必要としているところ」が存在します。このとき「お金に余裕があるところ」が貸し手となり、「お金を必要としているところ」、つまり借り手にお金を提供します。
このような動きを含めた、お金の流通全般を広義の「金融」といいます。
金融のしくみ

日本を例にとると、
は、通常、会社や国などです。
会社や国は、足りないお金を調達して、事業やサービス提供を行います。
一方、
は、主として家計部門です。
両者の仲介をする機関が「金融機関」であり、金融取引が行われる場を「金融市場」といいます。
金融のしくみとして、「間接金融」と「直接金融」の2つについて次に説明します。
間接金融
間接金融の一例を紹介しますと、「金融機関(銀行等)」を仲介としたお金の貸し借りがあります。
会社などは銀行から「お金を借りる」という方法で、必要な資金を調達します。
銀行は、会社に貸し出す資金を、個人から「預金」という形で集めています。
個人の預けた「預金」が、「間接的」に、会社への貸付金になっていることから、このしくみを「間接金融」といいます。
預金者は、自分の預けた預金が、どの会社に貸し出されているかを知ることはできません。

直接金融
もうひとつは、会社が株式や債券などの有価証券を発行し、必要な資金を調達する方法です。有価証券の発行は証券会社などを通じて行われます。
預金と違い、投資家は自らの判断で、どの会社が発行する株式や債券なのかを十分に知った上で購入します。
投資家のお金は、証券会社等を仲介にはしますが、実質的には「直接」会社などに提供されることから、このしくみを「直接金融」といいます。

次ページでは、これらの金融の仲介を行う「金融機関」の種類についてご説明します。
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