第12回 金利と時間
金利について考えてみましょう
前回は「金融のしくみ」についてご説明しましたが、お金のやり取りをする際には、「金利」の存在が重要な役割を果たしています。「金利」を知ることは、資産運用の第一歩といえるでしょう。
今回は、「金利とは」「金利を味方につけるには」などについてお話します。
金利とは
お金を貸し借りする取引に発生する「お金の使用料」を「金利」といいます。お金の借り手は、お金の貸し手に金利を支払って、そのお金を使用します。
金利は金額で表されても、その金利が高いか安いか判断できませんので、通常「何%」というように元の金額(元本)に対する「率」で表示されます。

金利の決定
金利は基本的にはお金の需要(借り手)と供給(貸し手)が一致したレベルで決まります。
お金の借り手(=資金調達者)とお金の貸し手(=資金運用者)がお金の取引を行う市場を「金融市場」といいます。
金融市場では、借り手や貸し手の状況、運用したい期間などの条件がそれぞれ異なりますので、金利にもさまざまな期間のものがあり、また借り手の信用力などによっても金利は異なります。
金融市場
金融市場は大きく次の2つに分けられます。
短期金融市場
流動性が高く、市場性の高い、低リスクの金融資産が取引される市場です。取引期間が1年未満のお金が取引されます。短期金融市場は、取引参加者の違いにより、「インターバンク市場」と「オープン市場」の2つに分けられます。

長期金融市場
原則として、より長期で高リスクのお金が取引対象となる市場です。通常、取引期間が1年以上のお金が取引されます。株の取引によってお金を調達・運用する「株式市場」と、債券の取引によってお金を調達・運用する「債券市場」などがあります。
コラム 代表的な短期金利「無担保コール(翌日物)」
コール市場は、民間金融機関が短期的な資金の過不足を相互に調整する市場です。コールは"Money at call"=呼べばすぐに戻ってくる、という意味から由来する言葉で、この名称が示すように、翌日物や1週間以内という短期の取引が大部分を占めています。
それらの金利の中でも「無担保コール(翌日物)」金利は、日本銀行が金融調節のための操作目標としていることもあり、短期金利の代表的な存在となっています。
金利の付き方の種類
単利
常に当初の元本に対して、利息が計算されます。
複利
当初元本に対して計算された利息を元本に加えて新しい元本とします。次の期間は、(元本+利息)に対して、利息が計算されますので、利息が利息を生む方法といえます。計算方法については3ページをご覧下さい。
金利が期間中固定されているか否かによる違い
固定金利
当初決められた金利が満期まで固定されているタイプです。
変動金利
適用される金利が途中で変動するタイプです。
固定金利を選ぶか、変動金利を選ぶかは、今後の金利が上昇すると予測するか、低下すると予測するかによって異なります。
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