第22回 長期投資
投資期間とリスク許容度の関係
第12回の「金利と時間」、第20回の「積立投資」において、投資を長期にわたって継続することが資産形成に有用であることを既に説明してきました。
今回は長期投資のポイントやメリットについてまとめてお話ししていきましょう。
どの程度の期間、投資できるお金ですか?
お金の運用を考える場合には、現在の収支状況や将来の資金計画などのライフプランが基本となります。ライフプランを立てて、マネープランを明確にすることで、
「投資可能な金額」
「投資可能な期間」
が決まってきます。

このとき、投資期間に着目すると、

といわれます。
「リスク許容度」って何?
投資の意思決定を行なう際に、「リスク許容度」という考え方が用いられることがあります。「リスク許容度」とは、その投資家、あるいは今回運用を考えている資金が、「どの程度のリスクを取ることが可能か」という意味です。
したがって

ということになります。
ただし、個人のリスク許容度を数値的に計測することは、通常できません。
個人投資家の場合、前述の「投資可能な金額」「投資可能な期間」などを用いて、リスク許容度が「相対的に大きい」「中程度」「相対的に小さい」などと段階別に分類した上で、投資対象の金融商品を検討していくことが多いようです。

長期投資とリスク商品
長期投資が可能な資金においては、他の要因を考慮しなければ、リスク(価格変動)が相対的に大きいと予想される金融商品への投資が可能ということになります。
一方で、価格変動が大きい金融商品への投資という観点からみると、短期間投資することに比べて、長期投資を行うことによってリスク低減効果が期待できます。
この点について、次ページで説明しましょう。
コラム 長期投資って何年以上のことをいうの?
みなさんは、「長期」というと何年くらいをイメージしますか?
何年以上は「長期」という定義は特にありません。人によって、10年を長期と考える人もいますし、1年でも長期だという人もいるようです。
金融の世界では、例えば国債を残存期間で分類する際に、1年以内を短期、2~5年程度を中期、6年以上を長期、などということがあります。
個人の資金運用においては、使用目的が特にない資金のことを、「長期投資が可能な資金」として位置づけることが多いようです。ただし、リタイアメントが近い場合、あるいは既に退職後の場合などでは、それぞれの収支の状況や今後どの程度資金の取り崩しが必要か、などによって、投資可能な期間は異なってきます。
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