現状の外国為替相場の連鎖
2009年11月04日ドル/円の方向性を決めているのは、ユーロ/円(換言すれば、クロス円)
全体観が必要な、今の難しい相場
マーケット(外国為替市場)で生き残っていくためには、マーケット(外国為替市場)の変化(状況の変化、与件の変化)に付いて行くことは、言うまでもありません。
先週末(10月30日金曜日)のニューヨーク市場のドル/円の終値は、90.00前後だったのですが、週明け月曜日(11月2日)のウェリントン・シドニー市場では、89円台前半に大きく下落して始まりました。
先週末と比べて急落した原因は、昨日(11月1日)、米ノンバンク大手のCITグループが、連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し破綻したことです。
米国大手金融機関の破綻倒産は、昨年のリーマン・ショックの例があるように、「ドル/円の売り材料」だからです。
しかし、米ノンバンク大手のCITグループ倒産の憶測は、先週末からウワサになっていました。それが、現実になっただけのことで、予想外のニュースというわけではありません。
そして、そういったニュースにばかりではなく、外国為替市場の全体の関連性に気を配り、対応していかないと、この今の難しい相場に付いていけない、と感じます。
ドル安円高トレンドに変わりなしだが…
ドル/円は、先週末(10月30日金曜日)のニューヨーク市場終値から比べて、いわゆる『窓(Gap)』を空けて急落しています。
この値動きから見れば、『ドル/円は、もう一段、下落してゆく』と考える方が、素直だと思います。
本日(11月2日月曜日)の東京市場では、上記のいわゆる『窓(Gap)』を埋めて、90円台を回復しましたが、流れを見れば、ドル/円の『ドル安円高トレンド』に変化はありません。
さらに、このところの値動きでは、『ドル/円の方向性を決めているのは、ユーロ/円(換言すれば、クロス円)の方向性だ』と判断しています。
この『ユーロ/円(換言すれば、クロス円)が主導権を握る状態』が、いつまでも続くとは考えません。
しかし、このことに気が付いていないと、現状の値動きで、相場の方向性を見出し、利益に結びつけるのは難しい、と考えます。
現状のユーロ/円は「ボックス相場」
ユーロ/円の日足チャートを見ると、今年の3月頃から現在(11月上旬)に至るまで、上限138.50アラウンド、下限126.00アラウンドの「ボックス相場」を形成している。
※上限、下限ともに、一時ブレイクしたところもあるが、それは、いわゆる「フェイル(だまし)」と考えている。
9月下旬から10月上旬にかけて、下限の水平線に向かうような値動きを見せたが、結果的には、急反発からショート・スクイズを起こして、今度は上限の水平線(138.50アラウンド)をうかがう展開になった。
10月26日(月)の値動きでは、まさに、チャート・ポイント水準である138.50に近づいた。(高値は、[138.45-50]レベル)
この時の値動きでは、138.50を上に抜けていないが、仮に、少しぐらい上に抜けても、ユーロ/円は、チャート・ポイントに対して律儀ではないので、引き続き、「ボックス相場」が持続している、と考えるが、今回は、たまたま、上限のインサイド(内側)をキープしている。
だから、結論は、『現状のユーロ/円は、引き続き、上限138.50アラウンド、下限126.00アラウンドの「ボックス相場」である』となる。
ボックス相場でのセオリー
ボックス相場のセオリーは、以下の通り。
ボックスの上限インサイド(内側)で、『売り』。
ボックスの下限インサイド(内側)で、『買い』。
ボックスを放れる場合は、放れに付け(放れた方向に順張り)。
今回は、セオリー通りに、138.50のインサイド(内側)の『売り』、つまり、137円台後半から138円台前半程度での『売り』は、正しかった、と断定できる。
異常な事態でしか通用しない危険なテクニック
通常は、ユーロ/ドルが上昇する場合は、「ユーロ高ドル安」だから、ドル/円でも「ドル安」傾向、すなわち「ドル安円高」傾向になる。
逆のケースでも、通常は、ユーロ/ドルが下落する場合は、「ユーロ安ドル高」だから、ドル/円でも「ドル高」傾向、すなわち「ドル高円安」傾向になる。
ところが、このところのマーケットでは、ユーロ/ドルが上昇すると、ユーロ/円が上昇し、その影響から、ドル/円が上昇する、といった連鎖が見られる。
逆のケースならば、ユーロ/ドルが下落すると、ユーロ/円が下落し、その影響から、ドル/円が下落する、といった連鎖が見られる。
こういった連鎖の状態が、いつまでも続くとは考えていない。
しかし、現実問題として、通常ではない(はっきり言えば異常な)状態が続いている間は、それに応じた対応をするしかない。
それでは、現状のユーロ/円を、どのように考えれば良いのだろうか?
ユーロ/円の方向性を決めているのは、現状では、まず、ユーロ/ドルの方向性である。
通常のユーロ/円は、ドル/円とユーロ/ドルの二つの方向性の強さを測る必要があるが、現状は、ドル/円の方向性を無視した方が良い、ということだ。
そして、むしろ、ユーロ/円の方向性から、ドル/円の向きを判断した方が良い状況だ。
ごく目先は、そのように対応した方が上手くいく。
ただし、この状況が、いつまでも続くはずはない。
必ず、この異常な状況は、本来あるべき姿に戻る。
それを忘れてはならない。
(目先、当面の間だけ、通用するテクニックということ。
いつ何時、壊れるか分からない危険なテクニックということ。)
ただし、そうは言っても(危険なテクニックと言っても)、目先、使わなければ、この相場を説明できないし、利益を出すためには、必要な手法です。
この危険なテクニックは、通用しなくなるまでは、通用します。
(言葉の遊びではなく、事実)
通用しなくなる場合は、損切り(ストップ・ロス)で回避する。
つまり、『最後には、あえて損失を計上するつもりで使う手法』です。
(2009年11月02日東京時間18:15記述)
全体観が必要な、今の難しい相場
マーケット(外国為替市場)で生き残っていくためには、マーケット(外国為替市場)の変化(状況の変化、与件の変化)に付いて行くことは、言うまでもありません。
先週末(10月30日金曜日)のニューヨーク市場のドル/円の終値は、90.00前後だったのですが、週明け月曜日(11月2日)のウェリントン・シドニー市場では、89円台前半に大きく下落して始まりました。
先週末と比べて急落した原因は、昨日(11月1日)、米ノンバンク大手のCITグループが、連邦破産法11章(日本の民事再生法に相当)の適用を申請し破綻したことです。
米国大手金融機関の破綻倒産は、昨年のリーマン・ショックの例があるように、「ドル/円の売り材料」だからです。
しかし、米ノンバンク大手のCITグループ倒産の憶測は、先週末からウワサになっていました。それが、現実になっただけのことで、予想外のニュースというわけではありません。
そして、そういったニュースにばかりではなく、外国為替市場の全体の関連性に気を配り、対応していかないと、この今の難しい相場に付いていけない、と感じます。
ドル安円高トレンドに変わりなしだが…
ドル/円は、先週末(10月30日金曜日)のニューヨーク市場終値から比べて、いわゆる『窓(Gap)』を空けて急落しています。
この値動きから見れば、『ドル/円は、もう一段、下落してゆく』と考える方が、素直だと思います。
本日(11月2日月曜日)の東京市場では、上記のいわゆる『窓(Gap)』を埋めて、90円台を回復しましたが、流れを見れば、ドル/円の『ドル安円高トレンド』に変化はありません。
さらに、このところの値動きでは、『ドル/円の方向性を決めているのは、ユーロ/円(換言すれば、クロス円)の方向性だ』と判断しています。
この『ユーロ/円(換言すれば、クロス円)が主導権を握る状態』が、いつまでも続くとは考えません。
しかし、このことに気が付いていないと、現状の値動きで、相場の方向性を見出し、利益に結びつけるのは難しい、と考えます。
現状のユーロ/円は「ボックス相場」
ユーロ/円の日足チャートを見ると、今年の3月頃から現在(11月上旬)に至るまで、上限138.50アラウンド、下限126.00アラウンドの「ボックス相場」を形成している。
※上限、下限ともに、一時ブレイクしたところもあるが、それは、いわゆる「フェイル(だまし)」と考えている。
9月下旬から10月上旬にかけて、下限の水平線に向かうような値動きを見せたが、結果的には、急反発からショート・スクイズを起こして、今度は上限の水平線(138.50アラウンド)をうかがう展開になった。
10月26日(月)の値動きでは、まさに、チャート・ポイント水準である138.50に近づいた。(高値は、[138.45-50]レベル)
この時の値動きでは、138.50を上に抜けていないが、仮に、少しぐらい上に抜けても、ユーロ/円は、チャート・ポイントに対して律儀ではないので、引き続き、「ボックス相場」が持続している、と考えるが、今回は、たまたま、上限のインサイド(内側)をキープしている。
だから、結論は、『現状のユーロ/円は、引き続き、上限138.50アラウンド、下限126.00アラウンドの「ボックス相場」である』となる。
ボックス相場でのセオリー
ボックス相場のセオリーは、以下の通り。
ボックスの上限インサイド(内側)で、『売り』。
ボックスの下限インサイド(内側)で、『買い』。
ボックスを放れる場合は、放れに付け(放れた方向に順張り)。
今回は、セオリー通りに、138.50のインサイド(内側)の『売り』、つまり、137円台後半から138円台前半程度での『売り』は、正しかった、と断定できる。
異常な事態でしか通用しない危険なテクニック
通常は、ユーロ/ドルが上昇する場合は、「ユーロ高ドル安」だから、ドル/円でも「ドル安」傾向、すなわち「ドル安円高」傾向になる。
逆のケースでも、通常は、ユーロ/ドルが下落する場合は、「ユーロ安ドル高」だから、ドル/円でも「ドル高」傾向、すなわち「ドル高円安」傾向になる。
ところが、このところのマーケットでは、ユーロ/ドルが上昇すると、ユーロ/円が上昇し、その影響から、ドル/円が上昇する、といった連鎖が見られる。
逆のケースならば、ユーロ/ドルが下落すると、ユーロ/円が下落し、その影響から、ドル/円が下落する、といった連鎖が見られる。
こういった連鎖の状態が、いつまでも続くとは考えていない。
しかし、現実問題として、通常ではない(はっきり言えば異常な)状態が続いている間は、それに応じた対応をするしかない。
それでは、現状のユーロ/円を、どのように考えれば良いのだろうか?
ユーロ/円の方向性を決めているのは、現状では、まず、ユーロ/ドルの方向性である。
通常のユーロ/円は、ドル/円とユーロ/ドルの二つの方向性の強さを測る必要があるが、現状は、ドル/円の方向性を無視した方が良い、ということだ。
そして、むしろ、ユーロ/円の方向性から、ドル/円の向きを判断した方が良い状況だ。
ごく目先は、そのように対応した方が上手くいく。
ただし、この状況が、いつまでも続くはずはない。
必ず、この異常な状況は、本来あるべき姿に戻る。
それを忘れてはならない。
(目先、当面の間だけ、通用するテクニックということ。
いつ何時、壊れるか分からない危険なテクニックということ。)
ただし、そうは言っても(危険なテクニックと言っても)、目先、使わなければ、この相場を説明できないし、利益を出すためには、必要な手法です。
この危険なテクニックは、通用しなくなるまでは、通用します。
(言葉の遊びではなく、事実)
通用しなくなる場合は、損切り(ストップ・ロス)で回避する。
つまり、『最後には、あえて損失を計上するつもりで使う手法』です。
(2009年11月02日東京時間18:15記述)
松田トラスト&インベストメント株式会社
代表取締役 松田 哲
提供:有限会社イマジネーション
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