知ってる?上手に使えば便利な「逆指値注文」
2006年09月19日後悔先に立たず・・・
すでに株式投資を経験されている皆さんの中には、「あの時売っていればこれだけの利益を得られたのに」とか、「あの時勇気を持って損切りしていれば、持ち株が塩漬けにならなくて済んだのに」といったように、様々な後悔の念を抱いている方も多いことでしょう。
確かに、株式市場は自分の思い通りには動いてくれません。「もっと上がるだろう」と思って持ち続けていたら、あっという間に下落に転じてしまったり、「もうこれ以上は下がらないだろう」と思っても、さらに下がり続けて持ち株が売るに売れない状況になってしまったり、ということは、まさに日常茶飯事です。
このように、自分の力では将来の値動きをコントロールできない株式投資だからこそ、「利益の確定」と、「失敗したときの早めの撤退」が重要になるのですが、これがなかなか難しいのが現実です。なぜなら、株式を買ったり売ったりするときには、自分自身の心理面での影響がどうしても出てしまうからです。例えば、売って利益を確保しようと思っていても、「まだ上がるかも」という欲求が邪魔をして、売ることを躊躇している間に、あれよという間に株価が下げに転じて、絶好の売り時を逃してしまったりするのです。
「逆指値注文」ってご存知ですか?
こんなときに絶大な効果を発揮してくれるのが、「逆指値注文」です。「逆指値注文」とは、通常の指値注文(指定した値段以下なら買い、あるいは指定した値段以上なら売り)とはまさに逆の注文方法で、指定した値段以上になったら買う、もしくは指定した値段以下になったら売る、というものです。
逆指値注文は、もちろん買いの場合も売りの場合も使えますが、より有効度の高いのは、「売り」の逆指値注文です。
中でも、「売り」の逆指値注文で最も有効となるのは、「損切り」としての使用です。例えば、500円で買った銘柄があるとします。そして、買値より10%低い値段である450円を下回ったら、損切りをして一旦撤退しようと思っていたとします。しかし、頭の中では450円を下回ったら損切りしようと思っていても、いざ株価が実際に450円を下回ると、「明日になればきっと株価は上昇する」とか、「もう少し様子を見て、それでもダメなら損切りしよう」などと考えて、結局さらに株価が下がっても売るに売れずに、含み損が膨らんだ状態で持ち続けてしまう、という個人投資家がとても多いのです。
そこで、「逆指値注文」の出番です。500円で買った銘柄につき、あらかじめ設定した損切り価格である450円を下回ったら成行で売り、という逆指値注文を発注するのです。そうしておけば、実際に株価が450円を下回った場合、自動的に注文が執行されます。そこには、損切りを実行する時の障害になる、自分自身の心の中の葛藤や躊躇の気持ちが入る隙間はありません。
「逆指値注文」をする際のポイント
なお、この「逆指値注文」を損切りに用いる際は、損切りラインの設定が重要になります。値動きが大きく、1日で10%くらいは平気で上下するような銘柄に対して、例えば買値から5%下がったら損切り、という設定をすれば、買うたびにすぐに損切り価格に引っかかってしまい、「逆指値注文」が逆に足かせとなってしまいかねません。投資する銘柄の過去の株価の動きをよくみて、値動きの大きい銘柄は損切りラインに余裕をもたせたり、あるいは損切りラインを10%なら10%で固定させたい方であれば、値動きの大きい銘柄は「逆指値注文」の対象にしない、といった使い方が求められてくるでしょう。
もう1つ、「逆指値注文」を使った有効な方法をご紹介します。それは、確実に「利益確定」をするために逆指値注文を利用するというものです。500円で買った銘柄が順調に上昇して600円になったとします。こんなとき、売却して利益を確定すべきか、それとももう少し上がるかもしれないのでそのまま持っているか、という、難しい決断をしなければなりません。
そのような時、例えば、現在の株価600円から5%下落した570円を下回ったら売り、という逆指値注文を出しておくのです。そうすれば、この後もし株価が下落に転じたとしても、一定の利益を確保することができます。また、もし株価がさらに上昇して、例えば700円にまで上昇したとしたら、逆指値注文の指値を切り上げ、700円から5%下落した665円とします。これを繰り返せば、株価が上昇し続ける限り、利益を伸ばすことができるとともに、上昇の勢いが弱まり、下落に転じたときにも、それなりの利益を確保することが可能になります。
逆指値注文の指値の切り上げの方法は、いくつか考えられますが、株価が上昇した翌日に、上昇幅だけ指値を切り上げていく方法や、株価がきりの良い金額だけ上昇するごとに指値もそれに応じて切り上げていく(例えば、株価が50円上昇するごとに指値も50円切り上げる)方法など、自分自身で最もやりやすい方法でおこなえばよいでしょう。
損切りに、そして、利益確定にと、逆指値注文を有効に使えば、株式投資のリスク管理に非常に役立つということをご理解いただけたでしょうか。特に、損切りしなければと頭では分かっていても、いざとなると実行できずにいる、というような方にお勧めします。
なお、逆指値注文はどの証券会社でも扱っているわけではありません。マネックス証券、楽天証券、カブドットコム証券など、一部の証券会社に限られていますので、実際に注文を出す際には注意してください。
すでに株式投資を経験されている皆さんの中には、「あの時売っていればこれだけの利益を得られたのに」とか、「あの時勇気を持って損切りしていれば、持ち株が塩漬けにならなくて済んだのに」といったように、様々な後悔の念を抱いている方も多いことでしょう。
確かに、株式市場は自分の思い通りには動いてくれません。「もっと上がるだろう」と思って持ち続けていたら、あっという間に下落に転じてしまったり、「もうこれ以上は下がらないだろう」と思っても、さらに下がり続けて持ち株が売るに売れない状況になってしまったり、ということは、まさに日常茶飯事です。
このように、自分の力では将来の値動きをコントロールできない株式投資だからこそ、「利益の確定」と、「失敗したときの早めの撤退」が重要になるのですが、これがなかなか難しいのが現実です。なぜなら、株式を買ったり売ったりするときには、自分自身の心理面での影響がどうしても出てしまうからです。例えば、売って利益を確保しようと思っていても、「まだ上がるかも」という欲求が邪魔をして、売ることを躊躇している間に、あれよという間に株価が下げに転じて、絶好の売り時を逃してしまったりするのです。
「逆指値注文」ってご存知ですか?
こんなときに絶大な効果を発揮してくれるのが、「逆指値注文」です。「逆指値注文」とは、通常の指値注文(指定した値段以下なら買い、あるいは指定した値段以上なら売り)とはまさに逆の注文方法で、指定した値段以上になったら買う、もしくは指定した値段以下になったら売る、というものです。
逆指値注文は、もちろん買いの場合も売りの場合も使えますが、より有効度の高いのは、「売り」の逆指値注文です。
中でも、「売り」の逆指値注文で最も有効となるのは、「損切り」としての使用です。例えば、500円で買った銘柄があるとします。そして、買値より10%低い値段である450円を下回ったら、損切りをして一旦撤退しようと思っていたとします。しかし、頭の中では450円を下回ったら損切りしようと思っていても、いざ株価が実際に450円を下回ると、「明日になればきっと株価は上昇する」とか、「もう少し様子を見て、それでもダメなら損切りしよう」などと考えて、結局さらに株価が下がっても売るに売れずに、含み損が膨らんだ状態で持ち続けてしまう、という個人投資家がとても多いのです。
そこで、「逆指値注文」の出番です。500円で買った銘柄につき、あらかじめ設定した損切り価格である450円を下回ったら成行で売り、という逆指値注文を発注するのです。そうしておけば、実際に株価が450円を下回った場合、自動的に注文が執行されます。そこには、損切りを実行する時の障害になる、自分自身の心の中の葛藤や躊躇の気持ちが入る隙間はありません。
「逆指値注文」をする際のポイント
なお、この「逆指値注文」を損切りに用いる際は、損切りラインの設定が重要になります。値動きが大きく、1日で10%くらいは平気で上下するような銘柄に対して、例えば買値から5%下がったら損切り、という設定をすれば、買うたびにすぐに損切り価格に引っかかってしまい、「逆指値注文」が逆に足かせとなってしまいかねません。投資する銘柄の過去の株価の動きをよくみて、値動きの大きい銘柄は損切りラインに余裕をもたせたり、あるいは損切りラインを10%なら10%で固定させたい方であれば、値動きの大きい銘柄は「逆指値注文」の対象にしない、といった使い方が求められてくるでしょう。
もう1つ、「逆指値注文」を使った有効な方法をご紹介します。それは、確実に「利益確定」をするために逆指値注文を利用するというものです。500円で買った銘柄が順調に上昇して600円になったとします。こんなとき、売却して利益を確定すべきか、それとももう少し上がるかもしれないのでそのまま持っているか、という、難しい決断をしなければなりません。
そのような時、例えば、現在の株価600円から5%下落した570円を下回ったら売り、という逆指値注文を出しておくのです。そうすれば、この後もし株価が下落に転じたとしても、一定の利益を確保することができます。また、もし株価がさらに上昇して、例えば700円にまで上昇したとしたら、逆指値注文の指値を切り上げ、700円から5%下落した665円とします。これを繰り返せば、株価が上昇し続ける限り、利益を伸ばすことができるとともに、上昇の勢いが弱まり、下落に転じたときにも、それなりの利益を確保することが可能になります。
逆指値注文の指値の切り上げの方法は、いくつか考えられますが、株価が上昇した翌日に、上昇幅だけ指値を切り上げていく方法や、株価がきりの良い金額だけ上昇するごとに指値もそれに応じて切り上げていく(例えば、株価が50円上昇するごとに指値も50円切り上げる)方法など、自分自身で最もやりやすい方法でおこなえばよいでしょう。
損切りに、そして、利益確定にと、逆指値注文を有効に使えば、株式投資のリスク管理に非常に役立つということをご理解いただけたでしょうか。特に、損切りしなければと頭では分かっていても、いざとなると実行できずにいる、というような方にお勧めします。
なお、逆指値注文はどの証券会社でも扱っているわけではありません。マネックス証券、楽天証券、カブドットコム証券など、一部の証券会社に限られていますので、実際に注文を出す際には注意してください。
公認会計士・税理士・AFP 足立武志
提供:株式会社FP総研
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