お金持ちで好奇心旺盛な「iPadおやじ」はFacebookとプリウスと黒木メイサがお好き

 先日発売された「新しいiPad」。「販売開始から最初の週末までで300万台売れた」と話題になりました。iPadは全世界で5800万台以上も売れているヒット商品です。これだけ爆発的に普及した背景には、幼児から老人まで使えてしまうインタフェースの革新性があるのだと思います。

 そこで、「iPadを使っているシニア層ってどんな人なんだろう?」と思い、今回は50歳以上の男性iPadユーザーについて調べてみることにしました(実は自分もその1人なんですけどね……)。

●ホントにシニア層がiPadを買ってるの?

 クラウド型消費者分析ツール「「ぺるそね※」でiPadユーザーを検索してみると、iPadとiPad2をあわせて598人います。「ぺるそね」の全サンプルが2万9093人なので、約2%程度ということになります。ちなみにiPhoneユーザーは1604人いるので、だいたいiPhoneユーザーの3分の1というところですね。

※ぺるそね……約3万人の消費行動データをもとに、ターゲットとなる人々のライフスタイルを読み解けるナレッジベースサービス。データは2011年9月調査のもの。

 本当にシニア層が買っているのか調べるために、iPhoneユーザーと年齢層の比較を行ってみました。50歳以上の比率を見ると「iPad」が32.8%、「iPhone」が20.5%と、明らかに「iPad」の方がシニア層の比率が高いのが分かります。

 それでは分析のセグメントを決めましょう。iPadユーザー全体で598人のうち50歳以上は196人。男女比は男性が61.7%で121人、女性が38.3%で75人です。ちょっと数は少ないですが、50歳以上男性のiPadユーザー、121人を「iPadおやじ」としてアンケートデータから見ていきたいと思います。

●iPadおやじってどんな人?

 iPadおやじの職業は、会社員がトップで28.9%。しかし、会社役員は13.2%で男性全体の3.7倍、自営業は19.2%で1.8倍、自由業は6.6%で1.9倍です。この3つをあわせると38.8%で会社員よりも多くなります。大企業の管理職というより、自分の裁量で仕事をすることができる人たちのようです。

グラフ:iPadおやじの職業(http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1204/09/news008.html)

 約78%が既婚で、平均世帯年収は838万円。男性全体の611万円を大きく上回っています。ちなみに50歳以上男性の平均は682万円で、これも大きく上回っています。4人に1人が世帯年収1000万円以上という所得の高い層です。

 買い物はデパートや百貨店を利用し、家電量販店によく行きます。男性全体と比較して倍率の高い趣味は「写真(2.1倍)」「海外旅行(2.3倍)」「DIY(2.2倍)」「料理(1.8倍)」「園芸・ガーデニング(1.5倍)」「アート鑑賞(2.7倍)」「コレクション(2.2倍)」「音楽演奏(1.6倍)」などです。

 プレイするスポーツは1位から順に「ウオーキング」「ゴルフ」「水泳」「サイクリング」と続きます。年齢からか、ジョギングをする人の比率は低め。男性全体と比較して特に高いのは「水泳(2.1倍)」「テニス(2.2倍)」「スキー(2.2倍)」です。テニスやスキーは若いころから馴染んできたスポーツなのかもしれません。

 休日には自宅で手の込んだ料理を作り、ちょっとした運動も兼ねて、デジタル一眼のカメラを持って散歩したり、昔のバンド仲間と集まって往年の名曲をライブで演奏したりする、なんて生活が見えてきそうです。

 ソーシャルメディアを利用している人の割合はだいたい半数です。この人たちの中で最も利用されているのは「Facebook」でした。「Facebook」は男性全体と比較して2.5倍の利用率です。「Twitter」「mixi」は男性全体と大きく違いはありませんでした。

●その消費行動は?