強味を生かし弱点を補い合う
理想的な組み合わせだが…
4月27日、ヤフー(4689)がオフィス用品通販大手のアスクル(2678)と、業務・資本提携することになりました。ヤフーがアスクルの第三者割当増資(330億円)を引き受け、株式の42%を持つ筆頭株主となり、共同で通販事業を手掛けていくという内容です。
僕はこのニュースを聞いたとき「ひどい話だなぁ…」と思いました。GW直前だったからなのか、世間が株のことに無関心だからなのか、あるいは他人事だからなのかはわかりませんが、思ったほどの騒ぎにはなりませんでした。しかし、個人投資家としてはしっかり記憶に刻んでおくべき事件だと思いますので、書いておきます。
両社の提携自体には異論はありません。双方にメリットのあるいい話だと思います。
言うまでもなくヤフーは、ポータルサイトとして抜群の集客力がありながら、通販分野では楽天(4755)やアマゾンの後塵を拝しています。アスクルを取り込むことで、品揃えの強化はもちろんですが、物流・配送のシステムを利用できます。アスクルの社名は「(注文した商品が)明日来る」からきているように、物流・配送のシステムには定評があります。
一方のアスクルは、事業者向けオフィス用文具の通販では大手ですが、個人向けはぜんぜんだめです。ヤフーと提携することでこの弱点を強化できる上、ポイントや決済システムにも乗っかれます。さらに、物流システムを「ヤフーショッピング」に出店する他のお店にも使ってもらうことで、事業効率を高めることができます。
これだけ聞くと、サービスと品揃えの充実した大きなネット通販サイトが誕生しそうでワクワクする話なのですが、その影で泣くに泣けないことになってしまった人たちがいます。アスクルの株を持っていた投資家の人たちです。
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