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2009年11月02日

東京外為市場・15時=ドル90円前半、買い戻し一巡後は伸び悩み

       ドル/円   ユーロ/ドル  ユーロ/円

午後3時現在 90.01/05  1.4773/78  133.05/07

正午現在   89.96/97  1.4740/42  132.59/67

午前9時現在 89.70/72  1.4702/05  131.94/99

NY17時現在 90.08/12  1.4715/21  132.61/67

 [東京 2日 ロイター] 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点と比べほぼ同水準の90円前半で推移している。朝方に証拠金取引でのクロス円の売りが強まりドル/円も連れ安したが、その後は買い戻された。ただ、明日が休日にあたるため大きくポジションを傾けにくく、また今週の各国中銀イベントを前に方向感も定まらないため、上値も限られた。

 商いの薄い朝方に証拠金取引によるクロス円の売りが強まり、ストップロスを巻き込んで下げが加速。市場では、TFXの「くりっく365」で南アランド/円の提示レートが一時急落したこともあり、ユーロ/円は131.01円、豪ドル/円は79円半ばまで売られてともに約3週間ぶりの安値をつけた。つれてドル/円も89.18円と、2週間半ぶりの安値をつけた。

 しかし、売り一巡後はドル/円、クロス円とも戻り歩調。「朝方の下げに行き過ぎ感があった」(国内銀行)ことから、証拠金のフローに乗って売り込んだ向きの買い戻しが入り、90.20円付近にあったストップロスをつけて一時は90.25円まで上昇した。グローベックス市場での米国株がじわりと上昇、安寄りした上海総合指数が堅調に転じたことで、クロス円にも買い戻しが入った。 ユーロ/円は133.23円と2円を超える戻りとなったほか、豪ドル/円も81円半ばと2円程度の戻りになった。

 しかし、そこからは伸び悩んだ。明日が日本の休日にあたるためポジションを傾けにくいほか、前週末の米国株の急落で「今後は株価の上値が重くなる可能性がある」(国内銀行)との懸念も出てリスク選好には及び腰だ。「本腰を入れたクロス円やドル/円の買いというより、朝方売りから入った向きのショートカバーが中心」(国内銀行)という。方向感が乏しいため、取引の手掛かりを求めて関心はテクニカル指標などに向かう。ドル/円は「90.17円付近に一目均衡表の基準線が通っているほか、90.00円のオプションも意識された」(外銀)ことから戻りの上値は押さえられた。 

  <ファンド勢の決算にらんだ手仕舞いに注目、ドルと円に買い戻しバイアス>

 市場では11月、12月に決算期を迎えるファンド勢の動きに注目が集まっている。「ファンド勢は、豪ドルなど高金利通貨はロングだが、ドル/円はショート。決算を意識してこの巻き戻しが出る可能性がある」(国内銀行)との声が上がっている。

 草野グローバルフロンティア代表取締役、草野豊己氏は「ヘッジ・ファンドは、積み上げてきたリスク資産や高金利通貨買いのポジションを手仕舞い始めている。株価はすでに今年の高値をつけ終わった可能性がある」と指摘。為替面では「ドルと円をファンディング通貨とするキャリー・トレードのアンワインドに入っている。年末にかけてドルと円は買い戻される」とみている。 

 <来年のファンド勢のテーマはソブリン・リスクとの声>

 一方で、草野グローバルフロンティアの草野氏は来年のヘッジファンド勢の来年のテーマについては「ソブリン・リスクになりそうだ」とみている。米国や日本は景気テコ入れのため、金融・財政政策とも限界まで打ち出したが、政策効果は限定的で景気低迷は長引きそうなことに加え、(すでに実施された政策対応は)民間リスクを国が肩代わりするもの。結果として米国や日本の財政は急激に悪化している。「ファンド勢はここに目を付けている。来年は、米国と日本が売りの対象だ。ドルと円、ドル資産と円資産が売られるだろう」(草野氏)という。

 <10月の米ISM製造業景気指数のロイター予測は53.0>

 きょうは10月の米ISM製造業景気指数が発表される予定で、前日に急落した米国株への影響を含めて注目が集まっている。ロイター調査によると、エコノミスト64人の予想中央値は53.0。9月の52.6から上昇する見通しで、2006年8月以来の高水準になると予想されている。

 ただ、市場では「このところ、景気の弱さを示す材料への反応が強くなっている。結果が予想よりよかった場合より、悪かった場合のほうがインパクトが大きそうだ。その場合は典型的なリスク回避でドルと円が買われるだろう」(国内銀行)との声が出ている。

(ロイター日本語ニュース 松平陽子)



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