東京外為市場・15時=ドル90円前半、鈍い値動きが続く

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 90.37/38 1.4724/27 133.03/16
正午現在 90.22/25 1.4722/24 132.81/93
午前9時現在 90.40/44 1.4730/35 133.14/21
NY17時現在 90.30/35 1.4729/33 132.99/06
[東京 4日 ロイター] 午後3時現在のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの90円前半。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を今夜に控え、アジア時間の主要通貨は小動きが続いた。予想を下回る指標を受けて豪ドルが小幅に下落した。
この日の取引は全般小動き。FOMCを前に積極的な取引が見送られたという。ドル/円の値幅は90円前半で上下39銭。海外市場で大きく下落、その後反発したユーロも1.47ドル前半で同34ポイントの小動きが続いた。
<豪12月利上げの確率は五分に低下>
アジア時間の取引では豪ドルが下落。対米ドルで0.90ドル半ばから0.89ドル後半へ売られた。オーストラリア統計局が発表した10月小売売上高が前月比0.2%減少と事前予想の0.4%増を大きく下回り、予想外の減少となったことがきっかけ。しかし、同時に統計局が発表した9月住宅着工許可件数が前月比2.7%増と事前予想の2.5%を小幅に上回ったことなどから、その後0.90ドル前半へ値を戻すなど下げは限られた。
市場筋によると、豪金利先物市場が織り込む12月利上げの確率は、この日の取引で5割程度へ小幅低下した。市場では、日本時間5日夕方に予定されているスティーブンス・オーストラリア準備銀行(中央銀行)の講演内容や6日に中銀が公表する金融政策報告書から「次回利上げのヒントを得たい」(外銀)との声が上がっている。
豪中銀は3日、市場予想通り政策金利のオフィシャル・キャッシュ・レートを0.25%引き上げて3.5%とした。スティーブンス総裁が声明で、理事会は「景気見通しがかなり悪かった時期に導入した刺激措置を段階的に(gradually)解除することが賢明と考えている」としたことで、前日の取引では「市場予想ほどタカ派ではなかった」(別の外銀)との見方から、豪ドルが下落した。
<日本の政府債務残高は円相場のリスク要因>
国際通貨基金(IMF)が3日に公表した世界の財政見通しに関する報告書によると、日本の政府債務残高の国内総生産(GDP)比は2014年時点で245.6%。前回調査の7月から6.4ポイント悪化した。主要20カ国(G20)の先進国の平均118.4%を大きく上回り、主要国で最高を記録した。
日本国債は他の主要国に比べて海外投資家の保有比率が低いこと、ロイターが10月下旬に実施した聞き取り調査で国内主要生保が日本国債を中心とする運用を継続する姿勢を見せたことなどから、外為市場では円金利や日本国債の格付けに大きな影響を及ぼすわけではないとの見方が大勢。だが「目先的な円安要因とは言えないが、長期的な円のリスク要因」(先出の外銀)とする声が上がっている。
IMFはリポートで、日本の政府債務残高はGDP比で、金融危機前に当たる07年の187.7%から09年に218.6%、10年に227.0%に拡大すると予想。G20の先進国の平均は07年が78.2%、09年が98.9%、10年が106.7%だった。日本に続いてGDP対比の債務が大きくなったイタリアの14年見通しは128.5%。米は108.2%、英国は98.3%となった。
<10月米雇用統計は強含みか>
市場では、米労働省が6日に発表する10月米雇用統計が強含みになる可能性が出てきたとする声が上がっている。2日に米供給管理協会(ISM)が発表した10月製造業部門指数のうち、雇用指数が53.1と昨年7月以来の50超えとなり、06年4月以来の高水準を記録したため。きょうオートマチック・データ・プロセッシング(ADP)子会社が発表する10月ADP全米雇用報告が続いて強含みとなれば、「米雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を上回る可能性も出てくる」(外銀)という。ADP民間部門雇用者数の事前予想は19万人の減少。
ロイターが3日にまとめた10月雇用統計・非農業部門雇用者数の市場予想は、エコノミスト76人の予想中央値で17万5000人の減少。失業率は9.9%と前月の9.8%を上回り、26年ぶりの高水準に上昇する見通し。
(ロイター 基太村真司記者)
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